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インフレデフレと言う言葉を耳にしたことがあるでしょうか。

どちらも世の中の経済情勢を知る上で、重要な言葉です。

インフレとデフレは、世の中の景気の良し悪しと需要と供給のバランスの上で起こるものです。

今の日本はデフレ期にあると言われています。

インフレ

インフレとはインフレーションの略語です。

インフレとは、物価が持続的上昇する状態のことを示しいくつかの種類があります。

そのうちの一つ「需要インフレ」を簡単に説明します。

インフレを簡単な例で説明

例えば、1個100円のリンゴが10個あったとします。
そのリンゴを欲しい人が10人だけの場合、リンゴは10人全員に行き渡ります。
しかし、リンゴを欲しい人が増えて、15人の人が欲しがると、5人はリンゴを買うことが出来なくなります。
そうすると、買う側では、「120円でも良いから売ってくれ」と言う人が現れるかもしれませんし、売る側は、「これだけ売れるなら120円にしても売れるかもしれない」と思うかもしれません。
こうしてインフレが生まれます。
このような、買う側の需要拡大が原因のインフレを「需要インフレ」と言います。

需要インフレとは?

需要インフレの主な発生要因は、好景気です。

好景気の時にはお金が世の中に多く出回っているため、人々はより多くのものを買える状態にあります。

需要が多くなると、供給も多くなり、物の値段は上がるのです。

また、インフレ状態のことを、お金の価値が下がっている状態、とも表現できます。

上述の例で言うと、それまで100円で買えたリンゴが、120円出さないと買えなくなったわけですから、100円の価値がそれまでよりも下がった、と言う解釈が成り立ちます。

供給インフレとは?

次にもう一つのインフレ原因である「供給インフレ」と言うモノを説明します。

これは、供給側(物を作る、与える側)の要因により発生するインフレです。

例えば、それまで1個リンゴを作るのに80円の原価で作れていた農家が、肥料が高くなって1個の原価が90円に上がってしまった場合、農家は生活をするために、上がった肥料分を取り戻すために、リンゴ1個を110円で売り出しはじめます。
こうしてインフレが始まります。

インフレは通常、一つの要因だけでなく、複数の要因が重なって起こります。

インフレの一つの特徴として、「インフレはいつかは止まる」と言うです。

例えば、リンゴ1個にしても、当初100円だったものが150円でも同じように売れるかも知れませんが、それが上昇を続けて、1個1000円になると、さすがに買う人が減ってきます。

そうなると、売る側も値段を下げないと売れなくなるので、リンゴの価格は下落に転じます。

こうしてインフレは沈静化します。

過去に日本が体験した、バブル景気時には、土地の値段が天井知らずで高騰し、世の中にはお金が溢れかえっていましたが、バブルの崩壊後は急激に景気が悪化し、大手金融機関にまで破綻の波が押し寄せ、平成の大不況が始まりました。

また、インフレが沈静化すると、一般的にデフレに突入します。

デフレ

デフレとはデフレーションの略語です。
デフレはインフレとは逆に、物価が下がっていく状態を示します。

例えば、1個150円で売っていたリンゴが、あまり売れなくなってしまったので、120円に値下げして、より買いやすくして買って貰う、という形です。

デフレスパイラル

デフレは一般的に不況期に発生します。

現在のように不況のときは、皆お金が無いので、物をあまり買わなくなります。

買いたくてもお金がないのですから、サイフの紐は固くなります。

売る側としては、物が売れないと困るので、どんどん商品の値段を下げていきます。

しかし、値段が下がりすぎると、経営に行き詰る売り手も多くなります。

そうなると倒産する企業が増えたり、労働者の給料がさがったり、失業者が増えるので、更に物が売れなくなります。

このようにデフレがデフレを呼ぶ現象のことを「デフレスパイラル」と呼びます。

デフレ対策

デフレの一般的な対策は、お金の量を増やす方法があります。

通常は最も力のある、その国の政府が公共事業を行ったり、中央銀行による公的資金を銀行に注入したりして、市場に出回るお金の量を増やすことでデフレの解消を行います。(意図的にインフレを起こすわけです。)

しかし、政府などによる過度の市場介入は、インフレの過熱を招き、ハイパーインフレーションと言う、極度のインフレ状態に陥る場合もあります。

また、政府のお金は国民の税金などで賄われているため、使われたお金は、後々増税などで国民が払わなければならないのです。

そのため、現在不況下の日本でも、政府のいくつかの対策は、「税金のばら撒きだ」と言う批判や慎重意見があるのです。

インフレ・デフレの発生背景

これまで説明したとおり、通常インフレは好況下で発生し、デフレは不況下で発生します。

しかし、不況下でインフレが発生する場合もあります。

不況下で発生するインフレのことを特に『スタグフレーション』と呼びます。

不況下では物が売れないので、通常はデフレとなりますが、何らなかの理由で商品の材料などの供給が不足すると、材料を利用して商品を作る企業は十分に商品を生産することが出来ないため、利益が確保できず、商品価格を値上げして調整しようとするため、インフレが発生します。

身近な例では、冷夏による米不足で発生する米を原料とする製品の値上がりや、1970年代に起こった原油価格の高騰によるオイルショックなどです。

これらは不況下でも発生します。

なお、一般的な自由主義経済下においてはインフレとデフレ、好況と不況は交互に繰り返し発生するとされています。

インフレが続けば、やがて物が売れなくなり、そこからデフレに突入(同時に倒産が増え、不況が発生)して、物の値段が下がり、値段が下がれば物が買いやす くなるので、物がたくさん売れるようになり、景気が良くなり物価も上がって再びインフレが始まる、と言った具合で、これを繰り返すことで経済は成長してい くのです。

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